読めばナットクだらけ・人気講座レポート
知ってるようで知らない、農薬と野菜の話。(三重)
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- 【パネリスト】
- 京都大学農薬研究科
教授
農学博士 - 宮川 恒 先生
- 【パネリスト】
- 東京大学
農学生命科学研究科教授 - 農学博士
- 眞鍋 昇 先生
- 【生産者】
- JA伊勢イチゴ部会
- 部会長
- 岩崎 稔 さん
- 【会場】
- 三重県総合文化センター
(フレンテみえ)
【司会】 フリーアナウンサー 松田 朋恵 さん
- ●開催日時:2012年2月21日(火) 13:00~16:00
- ●第一部:「農薬とは何か」
- ●第二部:「農薬の安全性について」
- ●参加者:255名
- 農薬は、まず定められた使用基準があり、さらに散布後には植物の中や太陽の光などで分解されます。人体に影響のない残留基準から逆算して使用基準を決めているので、農薬を適正に使用して栽培されたイチゴは、科学的に安全性の問題はありません。ただ衛生的な観点から、土やホコリは洗ったほうがいいですね。
宮川先生
- おいしいかどうかというのは難しい判断ですよね。ただ、農薬を使わないと虫やカビにやられます。最近でもエサに含まれていたカビ毒により家畜が全滅することがタイでありました。農作物もカビによる病気でやられてしまうことがあります。このようにカビはとても怖い存在です。また味も、昔は野菜の味が濃かったとよく聞きますが、それは例えばホウレンソウだとえぐみの強さや硬さだったりします。今は品種改良により、甘くてやわらかいホウレンソウになっています。農薬を適正に使って栽培することで、食べやすくおいしい作物が安定して栽培できるわけです。
農薬の成分が味に影響を与えるかということについては、農薬使用も無農薬も味に差はないという調査データがあります。
眞鍋先生
宮川先生
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- 多くの参加者の方々が最後まで熱心に聞いて下さって、大変やりがいがありました。講演の途中に入れた会場への質問でもほとんどの方が正解され、皆さまが日頃から農薬に対して高い関心を持ち、よく勉強されていることがよくわかりました。これからはもっとみんなにへぇーっと思わせるような難しい問題をつくらねばと思っています。
眞鍋先生
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- 昔の農薬は様々な安全性上の問題を抱えていたので消費者のかたがたは「農薬は怖いもの」、「農薬は悪いもの」と思い込んでいます。現在使用されている農薬は様々な安全性評価のハードルを全てパスした優等生だけなのですが、そのことを消費者のかたがたに正しく伝えることは容易でないと思います。安全性は科学として数値化できるのですが、それにもとづいて消費者のかたに安心していただくには今回のような勉強会を繰り返して理解を深めていただくしかないことを実感しました。より分かり易いものになるよう一層工夫をしていこうと思っています。
岩崎さん
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- 講演後、「今まで知らなかったことがわかって、よかった」と声をかけていただきました。大勢の方が参加していたにも関わらず、皆さまがとても真剣に話を聞いてくださっているのが舞台まで伝わってきました。またお話しさせていただく機会があれば、農業の現場ではおいしく安全な作物をどうやって作っているかについて、より詳しくお話ししたいですね。
- とてもわかりやすくていいゼミでした。マスコミなどの有機農業偏重が気になりますので、このようなゼミをもっと積極的に開催してください。
(30代女性・会社員) - 今まで野菜のことは深く知らなかったが、それぞれ自分を守るための毒性物質を持っていることを知ったのはよかったです。
(60代女性、専業主婦) - 農薬に対するイメージが変わりました。
(50代男性・会社員)
農薬工業会では、消費者の皆さんに農薬のことを理解してもらうため「農薬ゼミ」などを開催しています。
そこでは毎回様々な質問が寄せられています。その中から、「よくある質問」についてお答えします。