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作物に使われた農薬はいつまで残っているのですか。
散布により作物に付着した農薬成分は、降雨により洗い流されたり、太陽光や微生物の分解により短期間の間に減少・消失します。また、吸収された農薬成分は植物体内で分解されて減少します。
作物に施用された農薬の挙動は、有効成分や、施用方法によって異なります。散布された農薬は、降雨により洗い流されたり、蒸発したりして減少し、また、太陽光や水、微生物により分解されます。農薬の一部は、吸収され植物体内に入り植物の持つ酵素で代謝分解したり、生育に伴う植物体の肥大によって薄まります。環境中に出た農薬も同様に加水分解・微生物分解・光分解により減少・消失します。
一方、株元処理など土壌処理された農薬の一部は、根から吸収され植物体内に入り、代謝分解したり、薄まったりします。土壌中に残った農薬は、加水分解や、微生物により分解されます。
農薬は、農薬取締法により作物ごとに使用時期、使用回数、使用量が定められていますが、例えば使用時期に『収穫○○日前まで』といった制限をつけるのは、このような農薬の分解・消失の現象に従って、収穫時に残留が残留基準値以下になるようにするためです(図2参照)。
実際に、農林水産省が平成26年度に実施した農作物の残留実態調査の結果では、1001点の農産物のサンプルで延べ4737農薬サンプルを分析したところ、4040点のサンプルでは農薬が検出されず、農薬が検出された事例でも、一例を除いてすべて基準値以下でした。このように、登録されている農薬をラベルに従って正しく使用した作物は、農薬の残留に関し安全面の問題はありません。ただし、衛生面では食べるときに野菜や果物を水でよく洗うことは望ましいことです。
(2022年3月)