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農薬の使い方についての、情報はきちんと農家に届いているのでしょうか。
農薬の使用法は容器や包装に貼付されたラベルに記載されています
農薬は定められた使用法をきちんと守ることにより安全が担保されます。農薬の使用法は容器や包装に貼付されたラベルにすべて記載されています。
具体的には、登録された農薬であることを示す登録番号をはじめ、成分、毒物・劇物の表示、適用農作物名または範囲、適用病害虫・雑草の名前、使用量、希釈倍数、使用液量、使用時期、総使用回数、使用方法、使用上の注意、最終有効年月など農薬取締法に基づく表示が義務付けられています。
さらにラベルには「効果・薬害等の注意」と「安全使用上の注意」が記載されています。このうち安全使用上、特に注意を要する事項には、目立つように「注意喚起マーク」(表2)が表示されています。
ラベルに記載されている注意事項のうち「安全使用上の注意」については、農薬工業会ホームページの「農薬ラベルに関するQ&A」も併せてご覧下さい。
初めて使用する農薬は当然ですが、農薬は新しい試験結果や知見によってラベルの表示事項が変更されていることがあるので、使い慣れた農薬でも使用に先立ち、必ずラベルを読むことが必要です。農薬会社はラベルをより読みやすく、分かりやすくする工夫を進めています。
農薬の適正使用にはそれぞれの農薬のラベルに表示されている事項の遵守が基本です。なお、適正・安全な使用法を説明したパンフレットなどがメーカー、JA、関係団体から発行されているので利用することができます。ホームページに関連の情報を掲載しているメーカーも増えています。
表1.ラベルの表示事項
※容器に巻きつけた長尺ラベル等では、裏面を見落とさないようにする。
表示事項 | 表示内容 | 備考 |
---|---|---|
登録番号 | 農林水産省に登録されている番号 | 登録番号のないものは農薬として販売できない。 |
適用類別の表示 | 殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの用途を示す | これを見誤ると、効果がなかったり、農作物を枯らす事故につながることがある。 |
種類名 | 有効成分の一般名と剤型を示す | 例:ABCD乳剤 |
名称(商品名) | 商品名は主体部分(銘柄)と剤型名で構成されており、社名冠称や製剤濃度を表す数字が付加される場合もある | 例:■■■■乳剤30 種類名が同じでも商品名が異なるものがある。 |
成分 | 有効成分の一般名、化学名と含有量、その他成分と含有量を通常は含有比率(%)で示す | 例: ABCD〔○○ホスフェート〕・・・30.0% 有機溶剤、乳化剤等・・・70.0% |
PRTR法による表示 | PRTR法該当成分については、PRTRの文字および1種、2種の別を表示 | 例:キシレン(PRTR・1種)6.0% |
性状 | 製剤の物理的化学的性状(色調、形状など)を示す | 例:淡褐色澄明可乳化油状液体 |
毒物・劇物の表示 | 毒物に該当する農薬は、医薬用外毒物と赤地に白抜き文字で表示、劇物に該当する農薬は、医薬用外劇物と白地に赤の文字で表示 | 毒物・劇物に該当する農薬の購入に当たっては、法令に従い譲受書に記入捺印する。また、取り扱いに注意する。 |
危険物の表示 | 危険物に該当する農薬は、第2石油類・火気厳禁など、消防法による表示 | この表示がある農薬の保管場所は火気厳禁である。指定数量以上の貯蔵は、危険物倉庫に貯蔵する。 |
内容量 | 包装の内容量を、重量または容量で示す | 例:3kg入 500㎖入 等 |
以下の項目は、適用病害虫(雑草)名と使用方法として表組みで示される | ||
作物名、適用場所 | 使用できる作物名を示す 除草剤の一部では、使用できる場所を示す |
記載以外の作物には使用しない。 |
適用病害虫雑草名・使用目的 | 有効な病害虫、雑草名などを示す | (幼虫)など、有効な生育ステージを示す場合がある。 |
希釈倍数・使用液量、使用量 | 薬効、病害等から使用する際の希釈倍数・使用液量、使用量を示す | 通常は、希釈倍数又は10a当たり使用量で表示される。表示以上の濃度・量で使用すると薬害の原因となったり、収穫物への残留基準を超える恐れがある。 |
使用時期、総使用回数 | 収穫物への残留農薬基準を超えないよう使用できる収穫前日数と総使用回数を示す | 除草剤等で効果や薬害面から使用期間が制約される場合は、実際に使用できる時期が表示される。 |
使用方法 | 散布、かん注等の使い方を示す | 表の外に記載されることもある。 |
効果・薬害等の注意 | 効果、薬害などの面から使用上の注意事項を示す | この部分を見落とすと、効果不足や薬害を引き起こすことがある。 |
安全使用上の注意 | 着用すべき防護具、その他使用時の安全上の注意、中毒・治療法に関する注意(毒物・劇物では解毒法など)、水産動植物・蚕・ミツバチへの影響に関する注意、輸送・保管・廃棄上の注意などを示す | 特に注意を要する事項は、注意喚起マークが表示される |
水田除草剤の誤使用回避のための注意 |
水田除草剤(1キロ粒剤など)のラベルまたは包装にはこれは除草剤です と注意喚起を示す |
水稲育苗箱処理剤との誤使用を防ぐため、除草剤であることの注意喚起が目立つように表示される |
保管の注意 | 保管条件を示す 毒物・劇物では施錠の注意 |
|
最終有効年月 | 品質を保証する期限を示す | |
製造場、住所 | 製造会社の社名と本社の住所、製造場の名称と住所を示す | |
その他の表示 | ロット番号などが表示される |
表2.注意喚起マークの種類と注意の内容
絵表示の具体例
1.注意・警告マーク
この絵表示マークは、注意(警告を含む)事項のタイトルの前に記載します。
色:黒(または文字使用色)
【例】 | ![]() |
![]() |
誤って使用すると人が死亡または重傷を負う可能性が予測される場合に警告表示として記載します。 | ||
【例】 | 〔安全使用上の注意〕 | |
![]() 本剤は医薬用外毒物につき取り扱いに十分注意する。 |
2.行為の強制マーク
これらの絵表示マークは、行為を強制すること(必ずすること)を告げるものです。
マークの近くに具体的な強制内容を示しています。
色:青(または文字使用色)
マークの種類 | 絵表示マークと注意事項【例】 | |
---|---|---|
マスク着用 | ![]() |
散布時は、農薬用マスク(防護マスク)を着用する。 |
吸収缶(活性炭入り)付き防護マスク着用 | ![]() |
投薬作業の際は、吸収缶(活性炭入り)付き防護マスクを着用する。 |
保護メガネ着用 | ![]() |
散布液調製時は、保護メガネを着用し、薬液が眼に入らないように注意。 |
不浸透性 手袋着用 |
![]() |
散布時は、不浸透性手袋を着用する。 |
不浸透性 防除衣着用 |
![]() |
散布時は、不浸透性防除衣を着用する。 |
厳重保管 | ![]() |
必ず農薬保管庫(箱)に入れ、カギをかけて保管する。 *本マークは、特に厳重な保管を必要とするものにのみ記載する。 |
その他 | ![]() |
その他、行為の強制を喚起する事項の場合 *その際は、記号の下または近くに意味する文字を入れる。 |
3.行為の禁止マーク
これらの絵表示マークは、禁止(してはいけないこと)の行為を告げるものです。
マークの近くに具体的な禁止内容を示しています。
色:は赤、絵は黒(または文字使用色)
マークの種類 | 絵表示マークと注意事項【例】 | |
---|---|---|
河川流出禁止 (魚介類注意) |
![]() |
魚毒性等・・・・・水産動植物(魚類)に強い影響あり。 河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意。養殖池周辺での使用はさける。 |
桑園付近使用禁止 (カイコ注意) |
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蚕に長期間毒性があるので、付近に桑園がある所では使用しない。 |
かぶれる人使用禁止 (カブレ注意) |
![]() |
かぶれやすい人は作業しない。施用した作物などに触れない。 |
ハチ巣箱への散布禁止 (ミツバチ注意) |
![]() |
ミツバチの巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しない。 |
自動車等の塗装面への散布禁止 (塗装汚染注意) |
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自動車、壁などの塗装面、大理石、御影石にかからないようにする(塗装汚染・変色) *本マークは、特に注意喚起を要する薬剤について記載する。 |
施設内使用禁止 | ![]() |
ハウス内や噴霧のこもりやすい場所では使わない。 |
飲用禁止 | ![]() |
飲めませんまたは *本マークは、紙パック(液剤用)、ペットボトル、ガラス瓶(100㎖以下)等の飲料用包装と酷似しているものにのみ記載する。 |
その他 | ![]() |
その他使用禁止の場合 *この例のように記号の付近に、使用禁止の文字と意味する文章を記載する。 |
*これら注意喚起マークはラベル以外に、パンフレット類にも使用できます。
(2017年6月)