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生物農薬だけですべての病害虫や雑草を防除できますか。
生物農薬は効果のある病害虫の幅が化学農薬に比べて狭いのが一般的で、わが国のように、複数の病害虫が同時に発生する環境では、生物農薬だけで全ての病害虫を防除するのは現状では困難です。
生物農薬には長所と短所があります。たとえば、防除対象の生物以外には影響が少なく選択性が高いという長所があると言われます。この長所を活かして、人や哺乳動物の健康に対する影響や、環境に対する負荷を軽減しながら、防除効率を維持して農業生産に貢献することができます。一方で短所として、狭い範囲の防除対象にしか効かない、散布適期の見極めが難しいなど、農薬としての性能に限界があります。現状では生物農薬を使ってすべての病害虫や雑草を防除することはできません。
生物農薬は効果のある病害虫の幅が狭いのが一般的で、これは農薬としての長所でありまた短所とも言えます。生物農薬には以下のような長所があると言われます。
一方では、以下のような短所も指摘されています。
このように、生物農薬だけで良質の農産物を安定的に生産することは困難で、化学農薬との併用が必要です。しかし、天敵の生態あるいはライフサイクル(生活環)によっては、生物農薬自身が殺虫剤、殺菌剤などの化学農薬の影響を受けて効果を発揮できない場合があるので、生物農薬と併用する化学農薬を選択する場合は、影響のないものを選ぶことが重要です。
環境への負荷のより低い総合的な病害虫管理技術(IPM)において、生物農薬は、化学農薬、栽培技術とともに、重要なツールとなっています。
(2017年4月)